受験/勉強

【京大理系数学攻略法】2次試験に向けた超具体的なアドバイス

どうも!MANUです!

今回は京大理系数学に関する記事です。

京都大学の理系を志望する人にとって、数学は最も重要な科目になるのではないでしょうか。

数学が得意な人にとっては、重要な得点源になり、
数学が苦手な人にとっては、致命的な失点を避ける試練の科目になります。

今回は京大受験生にとって重要な数学をどのように攻略していくのか、

京大理系数学の特徴/オススメ勉強法/問題の取り組み方

について解説していきます。

こんな人に読んで欲しい

①京都大学を志望している人
②点数を安定して確保したい人

②効率的な数学の勉強法を知りたい人
③京大理系数学に興味がある人

それではLet’s get started !!

京大理系数学の特徴

基本情報

まずは京大理系数学の基本情報を確認していきましょう。

基本情報

試験時間:150分
設問数:6問(小問は基本無し)
配点:200点(1問あたり30 or 35点)
設問タイプ:オール記述
目指したい点数:3完(医学部以外)4~5完以上(医学部)

試験時間が150分で設問数が6問なので、単純計算で1問あたり25分程度かけられます。

たった1問に25分もかけて解くというのが、誘導設問が存在しない京都大学の数学らしい部分ですね。

誘導設問がないことから、
自力で1つの問題を解き切る思考力が求められる
と評価されています。

受験する学部・学科や他教科の結果にもよりますが、基本的には最低2問は完答しないと合格は厳しくなってきます。
(※少なくとも大きなビハインドを背負う)

京大理系数学の特徴

次は基本情報からもう少し突っ込んで京大理系数学を整理してみました。

項目 特徴
設問傾向
(数ⅠA/ⅡB)
「ベクトル・数列・整数・図形・確率」が頻出
例年4~5問程度
設問傾向
(数Ⅲ)
「極限・積分・複素数」が頻出
例年1~2問程度
計算レベル 他大と比べて易しい
難易度 易しい問題1~2問
標準的な問題4~5問
難しい問題0~1問

京大は数Ⅲよりも数ⅠA/ⅡBの割合を多くするのが特徴です。

お隣の阪大は全く逆で数Ⅲが設問のほとんどを占めていますね。

これは僕の推察ですが、京都大学には

思考力・論述力がある学生を取りたい!!

という思いがあるんだと思います。

数Ⅲは計算が複雑になるため、思考力よりも情報処理能力の方が求められます。

純粋な思考力や論述力を評価するなら、整数・確率などを出した方が理にかなっていますから、京都大学では数ⅠA/ⅡBの割合が高くなっているんでしょうね。

数ⅠA/ⅡBの中でも「ベクトル・数列・整数・図形・確率」が頻出分野です。
(※上記の問題だけでも例年3~5問程度出題されます)

ちなみに、表の難易度の定義は下記の通りです。

易しい問題:青チャートのコンパス4~5レベル
標準的な問題:例年の京大理系数学レベル
難しい問題:合格者でも正答率が低い問題

解法の着想がポイント

京大理系数学というとどんなイメージがありますか?

おそらく何となく難しいと思っている方が多いと思います。
しかし、これは正確な表現ではありません。

MANUの考えでは、

問題の解法にたどり着くのが難しい

だと思っています。

京都大学の理系数学の問題が解けなくても、解答を見ればほとんど理解できるはずです。

見たこともないような解法じゃないと解けない問題はありません。

絶対に見たこと・使ったことのある解法で解答できるように作られています

つまりですよ!(ここが超超超重要!!)

解法自体は簡単、解法を着想できるかどうか

ということです。

このように書くと、「結局ひらめき力か~」とか「私はひらめき力ないからな~」と思う人がいるかもしれません。

ここでキツイ一言を言わせてください!!

「解法の着想=ひらめき」と思っている人は
永遠に京大理系数学は解けるようになりません。
(⇒運任せで解くことになる)

解法の着想を論理的・意図的に導くようになれて、
初めて京大理系数学を安定して解けるようになります。

ではそのような状態になるためには具体的にどのような勉強法をしたら良いのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。

超具体的な勉強法&攻略法

赤本よりも黄色本を使う

京大理系数学の過去問を何で解いていますか?

赤本と答えた人!!

今すぐ問題集を変えましょう!!
(※点数が既に取れている人は除く)

世界一わかりやすい京大理系数学」(著者:池谷哲先生)、通称黄色本を使うのが圧倒的におススメです。
(※赤本は問題数が多いのは良いんですが、解説が少なすぎます。)

京大理系数学は解法の着想が全てですから、

なぜその解法が思いつくのか

を理解しなければ、意味がありません。

黄色本では
なぜその解法になるのか」・「なぜその解法が思いつくのか
まで丁寧に解説してくれます。

正直、そこら辺の予備校講師の授業を受けるより、この本を徹底的にやりこんだ方が圧倒的に学習効果が高いです。

赤本と黄色本の比較表

比較項目 赤本 黄色本
掲載問題数 多い 少ない
解答 簡潔で無駄がない 高校生目線の解答
解説の詳しさ ほとんどない ミスしやすいポイントや
解法の着想まで丁寧に解説

 

復習に時間をかける

もうお分かりいただけたと思いますが、京大理系数学の勉強では復習が超重要になります。

なぜその解法になるのか、自分ならその解法を思いつくのか」までこだわって復習する必要があります。

間違えた問題は赤ペンで直すだけではなく、数日の期間を置いて白紙の用紙に1からやり直してみましょう。

その時に解法を覚えていても構わないんですが、なぜその発想に至ったのかを自分で論理的に説明できる必要があります。

発想の着想の例

整数問題は「倍数-約数・剰余で分類・不等式」
の3パターンがある

       ↓
等式が条件にある。
       ↓
不等式の利用が有力

この勉強法で、発想の着想がある程度できるようになれば、京大理系数学を2完半~3完は確実にできるようになります。

少なくとも例年1~2問出題される易しいレベルの問題は、絶対に解けるようになります。
そして4~5問の標準レベル問題の内、2問程度を得意分野から解けるようになれば、合格ラインに乗ってきます。

難易度の罠にはまらない

最後に京大理系数学で大失敗しないためのアドバイスです。

それは、難しい問題に時間を取られすぎないこと。

僕の経験では、整数問題に力を入れすぎて時間切れになったという生徒が多かったです。

整数問題は毎年必ず出題されるので、しっかりと対策しており、何が何でも解きたかったという思いだったようです。

京大理系数学は問題によって、難易度が大きく変わるのが特徴です。

その中で、易しい問題を見つけ出して、確実に得点することができた者が合格に近づきます。

「得意分野・対策した分野に時間をかける」ではなく、
「易しい問題に時間をかける」というのが正攻法。

したがって過去問を解くときも、簡単な問題を見つけ出す力を養うようにしてください。

MANUオススメの方法は、「最初の10分間は全ての問題に軽く触って、難易度を把握する」ことです。

つまり最初の10分間は様子見の時間に使う!!

京大理系数学は3完すれば、合格ラインに乗りますから、最初の10分間くらいを様子見に使っても、問題を解くための時間はたっぷりと残っています。

試験の最初に解けそうな問題を見極めて、1問あたり30~40分程度かけて確実に解答を作っていくというのが最も効率的な方法です。

最後に

さていかがだったでしょうか。

今回の記事のポイントはこんな感じ!

  • 京大理系数学は解法自体は難しくない。
  • 解法を着想できるかが重要
  • 解法の着想の訓練は黄色本を丁寧に復習することで可能
  • 最初の10分間は難易度を見極めるために使え

これを実践すれば、必ず京大理系数学3完程度は解けるようになります。

皆様の最善の努力が最良の結果に結ぶことを祈っております。

(※MANUは京大合格者を10名以上輩出した講師です。
僕にできることがあればお力添えしますのでお問い合わせからご連絡ください。)

POSTED COMMENT

  1. まぶち より:

    整数問題は難問が多いですよね!僕もよく捨てていました。懐かしい~

  2. MANU より:

    まぶちさん
    コメントありがとうございます。

    整数問題の見切りは重要ですよね!!

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