どうも!MANUです。(#^^#)
この記事では戦略コンサルタントが良く使うビジネス略語10選を紹介しようと思います。
私MANUは2020年に日系のコンサルティングファームに就職したんですが、「ビジネス関連用語ってやたらと略語が多い!」って日々感じています。
コンサルティングファームに入ると大体新人が議事録担当するんですが、入社したばかりの頃は聞いたこともないビジネス略語が会議で飛び交っていて、意味も分からぬままメモをしていた記憶があります。(;^ω^)
今回は僕がこれまでビジネスの現場で耳にしたビジネス略語中で、頻度が高く重要度が高いと感じたものをものを10個厳選して紹介しようとおもいます。
・今後経営関係の仕事・勉強に携わる方
・就職活動でコンサルティングファームを目指す方
・ビジネス用語を知っておきたい方
それではLet’s get started!
コンサルが良く使うビジネス略語10選
KGI
KGIとは「Key Goal Indicator」の略称で、経営上の最終目標を定量的に評価する指標のことです。
例えば、売上高○○億円とか、営業利益率○○%など経営状態を最終的に評価する重要指標をKGIとして設定することが多いですね。
学校の例で表すと、定期テストの点数だったり、成績表の評価がKGIにあたります。
「次の期末テストの数学で80点以上取るぞ!」と目標を立てたとしたら期末テストの数学の点数がKGIになりますね。
KPI
次はKPIです。KPIは「Key Performance Indicator」の略称で、日本語では重要業績評価指数と訳されます。
KPIは最終目標のKGIを達成するために設定される重要指標のことです。
KGIで設定された経営上の最終的な目標を達成するために、その目標をブレークダウンしてより小さい目標に因数分解して設定されるのがKPIになります。
例えば、KGIが売上高○○億円としたら、売上高を因数分解して考えます。
売上高=客数×客単価
=(既存顧客数×リピート率+新規顧客数)×客単価
こうやって因数分解していった場合に、「リピート率」「新規顧客数」「客単価」などがKPIになります。
最終目標に対する因数分解はやろうとすれば、いつまででも深堀り出来てしまいいます。因数分解で出てきた指標の内、重要な指標をKPIとして設定しておきます。
学校の例で表すとKGIが、「成績表の評価が平均4以上」だとすると
KPIは各教科におけるテストの点数・出席率・課題提出率がKPIになりますね。
テストの点数だと漠然としていると感じれば、さらに因数分解をして、テスト出題範囲の問題集を2周するという感じで、KPIを設定しても良いかもしれません。
いずれにせよKPIを設定した段階で、KGIを達成するために次に何をするべきなのか、次の取るべきアクションが定まっていればOKということです。
KSF
KSFは「Key Success Factor」の略称で重要成功要因と訳されます。
KSFは事業を成功させるための重要要因のことを指します。
そしてその重要要因は、その事業の内部環境や外部環境などを考慮しながら探していくことになります。
内部環境や外部環境を整理するには3C分析や5FORCEなどのいわゆるフレームワークを使っていくのが有効になります。
ちなみに内部環境とは、自社のブランド力・技術力・事業の規模などの自社の強みや自社内の環境のことで外部環境とは、競合他社の動向・顧客の動向・法規制の動向・新規参入企業・新たな技術などのことを意味します。
例えば、楽天mobileは今年からMNO事業に参入しましたが、楽天が考えているKSFは「値段」になると思います。
大手3大キャリアの高い通信料に着目し、圧倒的に安い値段を顧客に訴求することで顧客を獲得しようとしているんですね。
菅政権が誕生したことで大手キャリアの通信料を下がることが予想されるため、楽天の訴求ポイントは薄れてきます。
したがって楽天としては他のKSF(商品の品ぞろえ・通信料・5G対応等)が重要になってくると予想できます。
KGI・KPI・KSFと似たような用語が続きましたが、KSFが戦略コンサルタントにとっては一番重要な用語かもしれません。
「KSFを考える」ということは「事業戦略を構築する」ことそのものであり、まさしく戦略系コンサルタントの仕事になるからです。
PoC
PoCは「Proof of Concept」の略称で、日本語では概念実証と訳されます。
日本語が難しい(;^ω^)
PoCは新しい事業・サービス・アイデアを実行する前に、一旦小規模で実験してみて期待していた効果が得られるのか、改善点はないのかを確かめるための実証実験のことです。
PoCを行うことは、リスクが小さくなる、見つかった改善点を改善しやすいなどのメリットがあります。
MoM(YoY)
MoMは「Month over Month」の略称で前月比のことを表します。
YoYは「Year over Year」の略称で前年比のことを表し、QoQは「Quartor over Quartor」の略称で前四半期比のことを表します。
外資系コンサルティングファームの資料や海外のレポートではよく出てきます。
ちなみに僕の会社では普通に前月比や前年比という書き方をします。
日系だからね(笑)
OEM
OEMは「Original Equipment Manufacturing」の略称で、他社ブランド名製造と訳されます。
OEMは他社ブランドの製品を代わりに製造することです。
例えばコンビニでいうと、セブンイレブンオリジナル商品はセブンイレブンが作っているように感じますが、セブンイレブンが作っているわけではありません。
セブンイレブンが委託した会社が代わりに作っているんですが、あたかもセブンイレブンが作ったかのようにロゴを入れて販売しているんですね。
他には車でいうと、トヨタが発売しているいくつかのブランドはダイハツが作っています。
またOEMは「ホワイトレーベル(ラベル)」とも表現されたりします。
ある会社が製品を製造し、そこに自由にブランド名を載せることが可能ということでホワイトレーベルなんでしょうね。
ESG
ESGは「Environment Social Governance」の略称で、近年トレンドになっている言葉です。
投資家が環境・社会・ガバナンスに配慮した取り組みをしている企業に積極的に投資を行うようになってきている(ESG投資)ことから、各企業もESGに配慮した企業活動を行っています。
それぞれの観点でどのような取り組みをしているかというと下記のようなことです。
環境 | ・再生可能エネルギーの利用 ・CO2削減 ・売れ残り商品の廃棄削減 |
社会 | ・女性の役員採用 ・ライフワークバランスを重視した雇用形態 ・多様性の容認 |
ガバナンス | ・コンプライアンス順守 ・情報の透明性 |
なぜ投資家がESG投資に着目しているかというと、それはESGにしっかりと取り組んで切る企業はリスクが低いと考えるためです。
例えば、環境に配慮していない企業は、国がCO2の排出量に応じて税率を上げるような仕組みを設けたときに非常に大きなダメージを受けてしまいますし、社会やガバナンスを無視した企業活動をしていると企業の信用が下がって株価が下落してしまうリスクが大きいためです。
CCC
CCCは「Cash Conversion Cycle」の略称で、企業が原材料や商品に資金を投じてから、売上金を回収するまでの時間のことを指します。
例えば、飲食店なら食材を購入してから、お客さんが料理を注文してお支払いするまでの時間のことを指します。
他には電機メーカーなら、洗濯機を製造するための原材料を購入してから、販売して代金が支払われるまでの時間のことを指します。
このCCCは資金効率の観点から短ければ短いほど良いとされます。
またCCCが早ければ、キャッシュの流動性が高くなるので、企業としても資金繰りに困りにくくなります。
ERP
ERPは「Enterprise Resource Planning」の略称で、企業資産計画と訳されます。
ERPとは、企業の経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」を有効活用するためにそれらを統合的に管理するITツールもしくはその計画のことです。
企業の経営資源をリアルタイムで統合的に管理することで、企業の意思決定を正しく・スピーディーに行えるようにしようということですね。
近年はデジタルトランスフォーメーション(DX)が企業の経営活動のテーマの一つなので、ERPという言葉もより頻繁に使われていくことが予想されます。
PMI
PMIは「Post Merger Integration」の略称で、M&A後の買収プロセスのことを指します。
企業が統合される時、当初想定された企業間のシナジーを最大限発揮するためにどのようなプロセスで経営統合をしていくかは非常に難しい問題になります。
企業が違えば、企業風土や企業理念、業務内容など様々な観点が異なってきます。
それぞれの企業の長所を残しながら、企業を統合していくことが重要になります。
もしコンサルがPMIのプロジェクトにアサインされたら非常に重労働なプロジェクトになることは避けられません。(;^ω^)
MANUはPMI系のプロジェクトにアサインされないようにします(笑)
まとめ
さていかがだったでしょうか。
似たような略語が多くて大変でしたね(;^ω^)
実はまだまだたくさんあるので、次回以降の記事で随時アップデートしていこうと思います。
今日も読んでくれてありがとうございました!!(#^^#)